号泣県議の方は,今後は,犯罪者として,
徐々に司直の手も及んで来ると思う.
しかし,外来をしていると,このような感じの
患者さんが来ることがある.
こちらの質問には,一切答えず,
「なにか訴えたいのは,なんとなくわかるが,
結局,どの症状がメインなのか,
わからない」ことがある.
大学病院で手術を勧められて,
結局手術はせず,その後,全く受診しなかった
患者さん.
そして,腫瘍は大きくなって大変なことに.
親族は,
「毎年,受診しなさいと言われれば,
この人は受診したはず」と不満を訴えていた.
しかし・・・・・
「手術を勧められた」と言うことは,
「毎年,受診したら良い」ということを言って
いるのではなく,
「毎年,受診するのではなく,今,手術した方が良い」
と言う意味である.
「手術をしないと,後々,困る」ということ.
「今後は,いついつ,受診したら良い」という意味に
解釈するほうが間違っている.
すべての外科系の外科医が「腫瘍に対して」
「手術した方が良い」と断言したときは,
すべての手術適応の基準を満たしており,
しないよりは,した方が圧倒的に予後が良いという
医学的な統計的な事実の基づいての,
すなわち,「最後通牒」みたいなもの.
決して,「一重まぶたを二重にする手術をしたほうが良い」
などの,生命に関係ない手術などと一緒にしないのが普通.
しかし,自分に都合の良いことしか,
耳に入らない人には,こちらの意図は
大概,全く違うように伝わる.
この号泣県議も,「自分なりに,相手の言っていることを
変換して,自分に都合の良いように理解,あるいは誤解する」
という特徴がある.
対応法
1)一つのことを,手を換え,品を換え,
何回でも,先に進むことなく説明を繰り返すこと.
相手が,自分なりの解釈をしていることを,聞き直しては,
繰り返して訂正すること.
何回も確認をして,理解が正しい方向に向いているか,
とにかく再確認に次ぐ再確認が大事.
普通のペースで話を進めて,話を終えると,
こちらの考えていることとは,全く別の結論になっている.
おそらく,号泣県議は,城之崎温泉など全く知らないと思う.
自分に都合の良いことの為なら,無関係なもの,場所,人
誰でも何でも利用する.
患者さんでも,自分なりの理論を,医師に向かって
延々と説明してくれる人がいるが,
「通用するのは,自分のある条件の時だけ」だが,
本人は,自分に都合の悪いことは,脳の中には入らないので,
全く困らない.
このような人は,常にいるので,対応法として考えておく必要がある.
どこの病院に行っても,「手術した方が良い」
と言われた患者さんで,手術はしたくない人は,
「あそこの人がこんな事を言っている」などと
全く関係ない,一般人の話を持ってくることがある.
そのような時には,「こちらは説明したが,本人が,
このように述べて,今の今,手術すること
拒否した.」とカルテに記載しておく.
そうしないと,こちらに責任がある.
説明義務は,何回も果たしたことを明確に,
本人だけでなく,複数の関係者に述べたことを記載するのが,
大事.