土曜日はお勉強の後は,老人病院に当直.

一か月ぶりに土曜日の19時から日曜日の8時までの当直に行った.
高齢者で肺炎の患者さん.入院して3年らしい.
どこまでやるのか不明.WBCも28000,
朝,そこの高齢の医師が交代で来てくれた.
その先生とお話.
すこしでも,孫などを連れて,見に来てあげてほしい.と説明しているそうな.

3年間も入院すれば,まったく疎遠になっていきそうな気もする.

救急医療現場が,24時間眠らなくなった生産活動のひずみなら,
最後の高齢者医療は,無駄なもの,生産に結び付かないものの捨て場のような感じ.
多くの産業廃棄物,使われなかった食材など,無駄なものを目に見えないところに捨てていく感覚.

人間が死ぬことも,要らなくなったものを捨てるのも同じような感覚の人が多い.
何年間も寝たきりなら,その間に多くの親族の状況は変わる.

なかなか,人間が死んでいくことなど考えるのは,はやりでない.
一生の間に,しないといけないことが増えたことが,死んで行く人に対する感覚も麻痺させていると
納得した.

現場では思うことも多い.

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