昇らぬ太陽

 作家の山崎豊子さんがなくなられた.

「白い巨塔」の時代は,
医療ミスは「トモグラフィー」を撮らなかったから
誤診したというパンチラインというか隠し球,
落ちであった.

トモグラフィーといっても,単純写真を角度をつけてとって,
薄い部分の画像が出来るもので,
CTの事では無い.
確かに昔は,それがあった.
懐かしい.

「沈まぬ太陽」
アフリカまで左遷させられても,くさらず,巻き返した男の話.
まあ,これも熟読した.
彼は,戦い抜いて,沈まなかった.

その時の自分の感想は,
「自分も,各地を転々として,自分なりに戦った.
しかし,目が出たということもなく,短期間でも
脚光を浴びることは無かった.

   さしずめ,自分は 昇らぬ太陽

と思ったことでした.自分もくさったり,やけくそになったりは
まずしなかったけれど.

華麗なる一族なども読んだが,ほんとに
よく出来たお話であった.

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