勉強になりました.
岐阜の同僚に呼ばれて,夜はアユ料理.
翌日の金,土,日は岐阜の源流,富山の源流と
名古屋在住の有名フライフィッシャー,
ガイドさんに
お願いして,連れていってもらいました.
それなりに釣れましたが,自分の性格上,
うまくいったことよりも,行かなかったことを
覚えていくので,
それらを忘れる前に列挙しておきます.
1)キャスティング
肘の位置がおかしい.
オフショルダーのほうが肘が良く曲がり,
きれいに投げられる.
肘を少しあげて前に出す.
肩で動かすのではなく,肘を曲げたり,
伸ばしたりすること.
手関節の回旋の向きが違う.
小指を外側にすること.
招き猫の動きが一番わかりやすいかも.
人差し指のをグリップに乗せた方が方向性がでる.
肘を身体からあまり,話さない.
後ろに振った時に,タメを作る.
後ろから前への方向転換が,早いので注意.
投げる最後に肘を伸ばして,
さらに手関節もまっすぐ前にだすような
事はしない.
要は,テニス,バドミントン,野球などのように
「打ち返す」あるいは,前にあるものを,
押し返すような動きではない.
ラインを前に投げるのは,
「打ち返す」のではなく,
後方にあるものを,
前に「引っ張り返す」ものなので,
「押し返す」動きとは事なる.
それと,ルアーでもそうだが
テニス,野球などはすべて,
「距離の短い,丸い物体」が
一つの塊として存在する.
それらを投げるのと「やり投げ」「ダーツ」などのように,
前後に長いものを投げるのは,投げる動きそのものが異なる.
要はボール,ルアーなどは遠心力で
回転加速度をつけて,
身体の中心から遠心力と直角の方向に,
ある瞬間に手を離すことで,
まっすぐ前に飛んでいく.
しかし,長い槍などは,
回転加速度による遠心力で投げるよりは,
直線加速度でまっすぐなベクトルで
飛んで行かないとターゲットに当たらない.
前下から後ろ上の直線になるように
肘と手関節で調節となる.
肩で投げない.肘を屈曲,伸展させる.
それと手首の動きで,
長い物体がまっすぐに引っ張られるように.
急加速はしない.
次に,全く出来ない点.
今は,ロングリーダー,ロングティペットの時代.
それらを使う最大の目的は,
フライファースト
ドラグフリー
この2点のために皆が使っている.
フライファーストになるには,
絶対してはいけないことがある.
それは,
完全にリーダー,ティペットをターンオーバー
するような投げ方をしないこと.
基本は逆Uの字に,リーダーが落ちないと,
絶対,フライファーストには,なりません.
「逆U」あるいは「逆V」の形になるには,
水面に直角にライン,リーダー,ティペットが
同じ通路に落ちてはダメ.
フライとティペットが単純に言えば,
並行して流れてこないとダメ.
となると,キャストする最後は,
ロッドが右か左に倒れていないとダメ.
右利きなら右外側にわずかにロッドティップが
倒れていることが基本.
そのためにも肘が身体に少しでも近い方が良い.
自分の手勝手としては,オフショルダーが楽.
間違いなく,ロッドは左に倒れているから.
もちろん,先だけをクシャクシャッと落とす技術が
いるが,それはまた今度.
それと,キャスティングするときには,
予めの距離をリールからラインを出して,
それからキャスティングの体勢に入ること.
前後にフォールスキャストをしながら,
リールからラインを出すのは,距離感が狂うのと,
フォールスキャストの回数が増えるので,
へましたらサカナが逃げる.
渓流なら,フォールスキャストの回数は2回で十分.
実は,これは全く知らなかった.
良くこれで,フライフィッシングに行ってたなぁ
と思いました.
2)リールのハンドルは
「左が有利,優れている」が結論.
以前から,なぜ,フライのリールのハンドルは,
右と左があるのか不明であった.
もちろん,他のリールも同じように両側に変更可能には
なっているが.どちらかが少しでも有利な点が多ければ,
皆そちらにするはず.
本人が右利き,左利きでも,結論は変わるとは思う.
今回,説明してもらって初めてわかった.
大物とのやりとりは右利きなら,
右手にロッドを持った方が,やりやすい.
となるとリールのノブは左になる.
リールファイトは,ルアーと異なり,
ほとんどすることはないが.
ネットで掬うのは,皆,どちらの手でやっているのか?
右利きなら右手にロッド,左手にネットになっているか?
あるいは,左手にロッド,右手にネットか?
途中で「手を変える」のは「一手間多い」ことになる.
もう一つは,ロングリーダーロングティペットの止め方.
先から3個目のガイドにフライフックをひっかける.
そしてリーダーを引っ張ってきて,リールに回す.
このときは,大抵,右利きはロッドを右手で持っているので,
リーダーのわっかになる部分は,左手に持っている.
それで,リーダーをリールにかける直前に
わずかにロッドを曲げるようにテンションをかける.
要は,リールを少し巻く.
その時には,右手にロッドを持っているので,
左手でわずかにリールを巻いて,それでリーダーをかける
そうすれば左手にロッドを持ち替えて,
右手で巻く手間が省ける.
要は,一つ一つの手勝手のためには,
左にリールノブがある方が,一手間少なくて済む.
ということで,答えは,
どちらでも良いなら,
フライリールのハンドル,ノブは,
右利きの人なら,
左手側にするのが便利と,ようやく判明.
3)ロングリーダ-,ロングティペットの移動時の
止め方,外し方.
これは,普通に皆がやっていることだが,
今回,一つづつ,理屈を教わった.
ロッド2.5回分ぐらいの長さになるが,
(1)フライを上から3個目のガイドにかける
(2)リールを少しまく.
(3)リールにリーダーをわっかにしてかける.
その,わっかは,左手に持っている.
その時,ロッドが少し曲がるように
予めリールを巻いてラインを中に入れておく.
その程度は,結果としてどの程度巻くかを
あらかじめ,知っておく.
基本は,ロッド,ティペット,リーダーが
それぞれ4 cmから6 cmぐらいは離れるように
ロッドが曲がれば,「絡まる」確率がさがる.
ロッドがまっすぐなのはダメ.
再開するとき
(1)リーダーをリールから外す.
その時,リーダーは左手で持っておく.
(2)外したリーダーを左手で下に引っ張って
長くする.要はラインがでてくる.
それにあわせて,
ラインをリールから出さないといけない.
ドラグをフリーにしておくか,
少しラインを引っ張り出しておくかどちらか.
最初はリーダーのわっかに左手をいれて引っ張る.
次はリーダー単体を3回以上ひっぱって,
ラインがロッド1本分弱トップガイドから
出るまで引っ張る.
ロッドは下向けのほうがラインが戻らない.
(3)左手をリーダーから離して,左指で
ロッドのバットを
チョンチョンと軽く叩く.
それでフライが下に落ちれば,再開の準備が
できたことになる.
この一連の作業を,無意識に出来るようになるまで
練習しないと,そこでリーダー,ティペットが絡むと
釣りにならない.
渓流に行って,この作業が無意識に出来ないヒトは,
車道にでて,車の運転を無意識にできないヒトレベルなので,
要は,先にすすめない.
要は,フライフィッシングが成り立たない.
4) フライのピックアップの仕方
「ピシッ」はだめ.
今まで,知らなかったのが不思議.
まずは,フライをギリギリまで流すのは良いとして,
あわてて水についたラインごと引っ張り上げると,
リーダー,ティペットが水を引っ張る.
水面を切り裂くようになる.
その音で,nativeのオサカナは引っ込んで逃げてしまう.
ということで,フライが流れてきたら,
ロッドを右左に揺らしながら,徐々に上にあげて,
ライン,リーダーと順番に空中に上げていく.
最後にフライをピックアップするときには,
フライだけが,水上にあって
最後にふわりと空中に逃げていく感じで,ピックアップすること.
「肩」までギリギリながしてきて,
先に沈んだリーダーでドラグがかかっていたりすると
全く釣りにならない.
「肩」を釣るなら,どんどん,
ライン,リーダー,ティペットを空中に
上げてきて,最後の「肩」をフライが落ちるときには,
フライだけが,空中に飛んでいく
ようにピックアップすること.
とにかく,リーダーで水を切るようなことをするのは,
基本的に,サカナを散らす,逃がす,沈めることになるので,
ドライフライの釣りが成り立たない.
いままで,無意識にピシッとリーダー,ティペットで,
水面を切ってやっていたので,
その近辺のお魚をみな,散らしていたと判明.
釣れる匹数が少ないはずです.
基本的なことが,ようやくわかった.
練習.練習.
いままで,どうやっていたのか疑問.