話の持っていきかた

  先日,TVを偶然見て,驚いたことがある.
三兄弟でボクシングをしている人の
お父さんの試合直前のインタビューを流していた.

その話し方,態度,話の持っていき方,物腰,目線が,
つい最近まで近くにいた, ○○センター,センター長に
そっくりである.

「WBCの中でも彼は評価が低い.」
「まあ試合までチャンピオンをやっとったらよい.ゴキブリ君」
「彼はけんかしたことがない.○○が泣いとうや」
この部分で強制的に周囲に笑いを要求する.

この部分の流れあたりまでソックリ.
あまりのそっくりさ加減にしばらく呆然とした.

分析すると
(1)自分のほうの戦力分析は全く出来ていない.
自分自身に対する客観的な評価もない.
一度負けたらそれは,もう100%の人生の敗北と考える.

うまく行かないことがあるのが当たり前.
それを乗り切ることで次の段階にすすめると言う
基本の基本が頭にシステムとして入っていない.

(2)周囲が注意をしないと言うことは
どこまでも言っても良いと解釈をする.
攻撃する時は徹底的に.というか過剰に.

(3)ほんのわずかな有利なあるいは優位に立っている点を
千倍ぐらいに誇張してそれがすべてのように自分に言い聞かせている.
それを繰り返している.

(4)自分のやっていることのみが
正しいことのように自分に思い込ませている.
人に意見を言わせて,それが自分の言っていることと違っていれば,
ボロカスに責める.

それなら初めから意見は聞かなければ良いがと思うが,
そのようにもっていって相手を責めるのが
人生そのものなので,それを否定すると,
回りにヤクサイが降りかかる.
   
 自分の近くにいた人はここまで浅くはなかった.
正規の訓練を受けて資格もあった.
根は悪くないが,今風にいえば「イタイ」感じというものか? 
初期の頃はほんとに良く似ていた.
ストレスが減って落ち着いたように見えた・・・.

 まあ,TVでみた人もある程度まではいくが,
その後は「前」とか「元」とかで表現されて,
時々,思い出されるようになる気がする.

次から次へと新しい話題が出てくるので,
旬を過ぎれば,もうそれでよいであろう.

ホリエモンの話題がでたのは,
去年かおととしか,もう自分も忘れた.
そんな風に世の中は動いていく.
このお父さんからは,
みな静かに去っていくだろうなぁーと思った次第でした.

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