坂本龍馬は32歳で死亡した。
秋山真之は51歳でなくなった。
なかなか興味深い。
自分が米国留学から帰って来た年が32歳。
そのとき思ったことは、あれだけ先を見越した龍馬でも
死ぬのが早過ぎた。自分は生きている。
これからだろうと思った。
専門医も博士号もまだ取っていなかった。
彼らの時代はそんな、複雑な制度はない。
そして来年51歳。
英雄たちは名を遺した。業績も遺した。
自分はなんにも残していない。
毎日毎日仕事はたくさんした・・・
しかし「形になっていない。」
専門医は4個取った。
それだけは努力して形にしたが・・・・
「業績」というものがない。
毎日、気持ち的には、非常にあせっている。
秋山は
「欧米では年を取って、活躍している人がいるが、
短命の日本人は30歳前にはどうするかをきめて、努力が必要」
と書いてある。
若いときに、体力のある時に、無理の効くときに、
貧乏が楽しめる時に努力を怠ったツケであろう。
焦る気持ちが、日に日に強くなる。
みな、何を残そうとあがいているのか気になる。
時代を背負ってたつ人と、それらの人に使われる人々
、さらに外側に自分がいるとわかる。