先週金曜日は自分の誕生日だった.
それはそれ,幾つかの覚悟があった.
死ぬ前に読んでおいた方が良い本を読んでみよう
その後は,そして次は,・・・・
ところで 村上春樹の「1Q84」の文庫本6冊を土日で全部読んだ.
実際は金曜日の夜から読み始めて,バリバリと呼んで,日曜日は昼ご飯も食べず,
トイレの時のみ休んで,他の時間は全部読んで,
月曜日の午前2時には全部読んだ.
まあ,世界観などはわかったが,
月曜日は,仕事中も目が疲れてよく見えなかった.
なんとか帰りは,車を病院において,
台風の時に置いて帰った自転車に乗って帰宅.
ところで月曜日はオンコール,
21時に「○○出血」とのことで呼ばれた
この時は,病院で進んでいたICT化を初めて自宅で確認してみた.
要は,
「病院で取った画像を,自宅の自分のノートパソコン
で見ること」
順番に接続して,そして全部見て
嫁さんの車に乗せてもらい,病院へ.
ICUに入院してもらい,一旦,病院においてきた自分の車で帰宅.
本を二日間読み続けて,一日働いて
夜は呼ばれて,眠れなかったので,
ランボーのDVDをみて,目も疲れて寝ようとすると
すでに火曜日の3時前
携帯が鳴って,二度目の呼び出し.
急性硬膜下血腫で,5時前から全麻で手術.
外傷なので硬膜外からの出血が止まらず,
手術用顕微鏡で,焦点を合わせてみてみたが,
すでに数十時間,目を酷使していたので,
しかも一睡もせずに朝の7時前.
手術顕微鏡は,今年のはじめに入った最新式.
フォーカスが合っていることはわかったが
いくら手術用顕微鏡が焦点が合っていても,
それを自分が見えないことがわかった.
「脳外科は,年取っても手術用顕微鏡があるから
手術が出来る」というのは,真実と異なるとわかった.
要は,こちらが見えないことには,どうしようもない.
当たり前のことがわかった.
朝8時40分に手術は終わった.そして朝9時から外来.
夕方19時までノンストップで働いて帰宅.
教訓
1)まとめて数十時間も目を使わないこと.
2)手術用顕微鏡が,いくら良くても,自分の目が見えないと
見えない.
3)新しい画像閲覧システムは稼働する.
まあ,自分の年齢も考えて,
最後の戦いの日々を送っている.
また,来年の研究会のロゴの最初のデザインも出来た.
次から次へと仕事人としての
ミッションをクリアして行っている.