予想通り。
要は、うまく行かない。
自分は外来の当直。
まあ、電子カルテは○士通のバージョンG
以前、自分が使っていたのは、おそらくバージョンF
近くの大学はバージョンEだったのがGに上がったはず。
小病院用のものから、
大病院用のものに、自分の今働いている病院も変わった。
自分の印象では、飛躍的に使いやすくなった。
まあ、プロトタイプから、実用型に上がった感じ。
ということで、自分の務めている病院も
バージョンアップした。
初日の日勤帯での生じた問題点は100ぐらいで、
その数字は「思いのほか少なく」
、皆、困りながらも落ち着いていたような。
自分も時間外に受付した患者さんが
全く、電カル上に反映されないので、
すべきこと(消毒、異物除去など)しながら
待っていたが、電カルのモニター上の「救急外来の受付欄」
にその患者の名前が出ない。
そのため、カルテも開けない。
結局ID番号を聞いて、開いたが。
しばらくして聞いてみると、
「情報にゴミが混じっていて、止まることが判明」
まあ、さらしとまわしを巻いた裸の若い男に木の箱に
受付票でも入れて、走って持ってきてもらうほうが
早い。
「電カル飛脚便」などは受けるかも。
などと考えながら患者さんを診ていた。
10人もいれば、問題は解決する。
まあ、業者およびSEさんなどの担当者は
「もっと混乱するかと思った」とのこと。
なんとか新電カル初日の当直をこなした。
医局内プリンターへの接続も消えたので、
当直中に書いた手術記録はプリントアウトできなかった。
まあ、それは自宅ですることにした。
それで、○士通の職員に聞いてみた。
電カルはメインのソフトと付属するソフトの数はどれぐらい?
「G○,フ○ダ電子、ほかの会社などともつながないといけない。
それぞれの部門の小さなソフトともつなぐので、
全部でソフトの数は1000はくだらないと思う。」とのこと。
技術者のその人は、全く値段は知らなかった。
要は、電カルはソフトの集まり。
以前、株式投資の分析ソフトの説明を読んでいて、
メインのソフトが一つ、それに分析、データ収集、計算など
あわせて50以上のソフトが動くようになっていると書いてあった。
それで自分は、「大きなメインのソフトと
それにリンクする(1)部門別(看護、会計、薬剤部など)のソフト、
(2)ほかの会社のソフトとの連結するためのソフト、
のためのソフトなどの集まりが、一つの
大きなソフトになっている」という概念的な理解ができた。
問題は、そのうち、小さい方のソフトであっても、
ごく一部が動かなくなると、途端に全体が動かないこと。
なかなか、大変で、おもしろい。
しばらく、職員は皆混乱する。
自分も、こまるだろうが、
自分は「混乱した状態」の経験者なので、
別になんとも思わない。
そんなもん。
「人類は、進歩しようとする限り、間違う」
ゲーテも言っている。
原文直訳は「人は、努力している間は、間違う」である。
いつも思うが、
「地獄は、落ちたところが最悪と思うと大きな間違い。
もっと、もっと、悪くなることは、いつも起きる。」
叫んだり、どなりあげたりして、解決したことは
一度もない。
自分にできることをしておくしかない。