月曜日から、新しい電カルになった。
多くの人たちは、困り切っていた。
しかし、コンピューター自体が7年前のものから
新しいものに変わったのは、大きい。
さすがにほぼ8年前のPCは、遅かったとわかる。
しかし、オフィスは2007に変わった。
それまでは、2003だったので、2010に変わるかと思ったが、
互換性の問題らしい。
電カルのメジャーバージョン自体は、7代目にあたるもの
その中のマイナーチェンジの4番目にあたる。
自分は以前の6代目を使っていた。
セット展開が全くできなかった。
脳MRI撮るにしても、T2をクリック、axialをクリック
などすべての項目をひとつずつする以外の選択肢はなかった。
今は、従来の撮り方のセットをクリックしたら、
一つづつをクリックした最終形が出るように、
稼働前に組まれていた。
またCTなども30分に一人しか予約ができない、
最初の基本形が初日は出てきた。
これは以前の救命センターでは、30分に3人に増やした。
しかし、今のCTは64列で頭だけなら30分あれば6人は撮れる。
乗り降りの時間が余計かかるようなもの。
一気にまとめて患者さんを病棟から降ろして来たら
昼休みに10人は余裕で撮れる。
したがって、別枠に「空いた時間にいつでも撮ってもらう」枠ができた。
これなら、昼休みなど、外来が空いた時間にまとめて病棟の患者を
数人撮れる。
まあ、人間は融通を利かせて、現場の運用で切り抜けてきた。
それと同じような要素を新しい電カルにも、付与させないと
仕事は前に進まない。
今日は、月に一回の土曜日の当番。
通常の自分の火曜日にあふれた自分の患者さんにも来てもらっているが、
驚いたことに、土曜日の予約の枠が全くできていなかった。
今までは「脳外科医師」という枠があったが、消えていた。
20日が祝日だったので、直近の土曜日には大勢受診してきたが、
4月の土曜の枠には入らなかった。
というか、予約枠自体がない。
おそらく、「土曜日は、医師が交代性なので、予約で来る人は
いない」と実情をしらない事務員が○士通の人に説明したのだろう。
現場の運用で、自分が知らないこともたくさんあるだろうが、
自分の属する部門だけのローカルルールもたくさんあるとは思う。
まあ、ほかの職員は大変そうだけど、
自分にとっては、2005年から2008年まで使った
前の6代目のソフトに比べると、ほんとに格段に進歩した
と、ほめて上げたいぐらいである。
とにかくPCが早くなったことが一番である。
それと今の病院の
地域連携室の職員、リハビリの職員、放射線技師、
MSWの職員など、多くの職員がとにかく前へ前へと
仕事を進めてくれるおかげで、楽である。
電子カルテの個人辞書が今の病院の前の電カルの「小さい病院用」のもには、
入っていなかった。
今はサーバーに個人辞書が入る。それに一太郎の医学辞書付が入っている。
以前の救命救急センターでは、一太郎が800万円するからと入らなかった。
今回は、それだけを考えても、
1)一太郎の医学辞書付きが入った。
2)大病院用の電カルになり、サーバーに一太郎の個人辞書が入るようになった。
個人レベルで単語を登録できて、短文ならそのまま、途中までいれたら
出るようにできる。簡単な書類なら瞬間芸である。
この2点だけでも、以前の病院よりも、そして、今の病院の前の電カルよりも
進歩したことがわかる。
まわりは、自分たちの進歩したありがたみがまだ実感できていない。
それは、「他を知らないから」である。
外の世界と比べてみないと、自分の位置はわからない。