EUだけでなくヨーロッパ全体の
崩壊の始まり
さすがに24時間経過すると,
起きたことの大きさに,世界中が気がついた.
イギリスはEnglandの略号で呼んでいる.
そもそも,日本人の言うイギリスは,世界的にはUK
と呼ばれている.スコットランド,ウェールズ,北アイルランドと
分かれていて,紋章から人種から異なっている.
だから「王国」の「統合」からUKと呼んでいるが,
UKはEUに入っていても,ポンドを使用していた.
それは世界中にUK領土があるため,ユーロを使うと,
海の遙か彼方でもユーロを使うことになり,困るためと説明されていた.
要はEUに入っていても,独自性を保っていた.
それがEUに入っていれば,領域内の移動は自由となると,
まず,欧州大陸にアフリカ,東欧などから,豊かな国,エリアに
ヒトが集まるのが自然.
そもそも,EUは今は28カ国はいっているとのこと.
それには,東欧,南欧など「借金」のある国も
入っているという事実がある.
発足当時は6か国で,「先進国」と呼ばれる国ばかりだったので,
困ることはなかったが,今は,拡大しすぎた.
全く文化が異なる国から,
まず欧州大陸に入ることが可能になれば,
次はEU内は自由に移動できるので,ロンドン近郊に行くのは
自分が難民ならそうするであろう.
多くの移民が実際,そうした.
歴史と伝統があり海で大陸から隔たれた国は,なんとか統合して
各地の文化を守りながら「異民族」同士でもやってきたが,
さらなる異民族,特に,アジア,アフリカ,東欧からの移入となると,
彼らの「常識」とは異なるので困る.
単純に「仕事が移民に取られて,地元民が困る」と言うのは,
表面的な意見であろう.
そうなると,次はセルビア,ヘルツェゴビナのような民族浄化の
激しい争いが起きるであろう.
そうなると,だれもが考える次の観点の報道が
たくさんされている.
1)UKからスコットランド,北アイルランドが独立する.
2)EUから抜けた方が得策と思っている国が国民投票をして,
離脱をもくろむであろう.そしてEUが崩壊するであろう.
まあ,中学,高校の歴史の本は,
何年にある国が出来て,どことどこが合併してなどの
繰り返し.ギリシャ,ローマ時代なども
大昔のことではあるが,今から5000年もたてば,
今のヨーロッパの状況も,ひとくくりのものであろう.
自分個人としては,歴史の中に自分も住んでいると
実感できて,毎日が「生きている」感じがする.
6月27日からの日経先物がどんなに動くか楽しみ.
自分の予想など,外れて当たり前なので考えないが,
「下値をまずは試す」との記事が多い.
数日間はそうなるのは自明であろう.
上がっていく理由が今の今,どこにもない.
いわゆる「UK shock」状態と呼んで良いと思う.
そのうち,各国,EUが対策を発表して
「自律反発」が2週間ぐらい.
次は,実態経済が打撃を受けることが徐々に判明してきて,
「しばらく上昇しない」のが3ヶ月は続く印象.
これがほんとの「UK shock」と呼ぶ状態であろう.
大きな長期投資家は,バタバタせずに下値を拾っていきそう.
儲ける集団は,「生活は生活」「正義は正義」だが,
「金儲けは金儲け」で独立した考え方をしているので,
冷徹にもうけを積み上げていきそう.
個人は大波にもまれて泡となって消えていきそう.
NISAのヒト達は,売り逃げなどは出来なかったであろうから,
100万円全部購入していた個人は,
しばらく塩漬で持ったままになりそう.
今,現金が余っているヒトでNISAがまだのヒトは,
投信などにぶち込んでも,
年末にはかなり利益があがっているかも.
もちろん,さらに下がるような
ショックが襲ってくる可能性もある.