崩壊は続くよどこまでも その1 2007年の記事

崩壊は瞬間ではなく連続
 先日,出身大学の先生2名と話をした.
医療崩壊は,お膝元まで及んでいる.
医療崩壊とは,一般には医師不足になり,
残った医師がバーンアウト,さらに
厳しい勤務医の状況そして,
急患が受け入れられない.などがよく言われる.

それは,崩壊の最初の瞬間,初期段階の話であり,
医療の崩壊がそのような形で始まったと言うことである.

 現在の状況,医師の過重労働,
 僻地に赴任している単身赴任の医師の生活破綻,
そこから来る,家庭崩壊への道.それを乗り越えようとすると,
人格の崩壊が待っている.

これは子供の教育が大事な年齢層,特に,ちょうど家を購入したり
思春期の子供をもつ親としての年齢層に起きている.

多くの企業は,単身赴任手当てを出しているが,医師に対して,
出している病院は,聞いたことがない.
自分のいるところも,
「好きで来ているのだから,不必要」と事務の意見であった.

先日,なんとか赴任地から,
子供の運動会の日に帰ろうとしたが,当直明けで
さらに救急が着て,1時間の睡眠で次の日の夜中まで働き,
結局疲れて,運動会には間に合うように帰れなかった.

車で飛ばして2時間であるが,
起き上がれないほどに疲れては,無理である.

あまりに気持ちがささくれ
立つので,次の週も意欲がでない.
家庭崩壊,人格崩壊,意欲の崩壊.
安定剤を飲んで,解決する問題ではない.

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