8月の当直は終わり 誕生日をすぎて思うこと

8月の最初の13日で3日当直して,
8月の当直予定は終わった.

自分の誕生日も,
土曜日であったが当番で外来をした.

まあ,年齢も大台に乗った.
その後のある日の当直で最初の2時間で4人縫合した.
その後は,過換気の方,一過性全健忘,鎖骨,肋骨骨折の人など,
夜の10時に,ある内科医の医師から
「私は盆休みで遠くにいますが,
この方は,肩と首が痛いそうで,
脳外科ではなく整形だと思いますが,診察よろしく」と
電話で依頼された人は,脳梗塞後の中枢性疼痛であった.

前日の夜には日赤受診してMRIも撮って,
「新しい病変は,無いのでかかりつけ医と相談して」と
説明を受けていた.
市中病院に夜間に受診して,
10年来の疼痛が解決することは困難.
かかりつけ医の医師は,原因は知っていたのか不明.
世間は盆休み.

患者さんも昼間に受診しないと正しい治療への道は開かれないと
思われる.

朝の6時半ごろに寝た.朝起きて面接.
和をもって貴しとなす日本.
「医局が昔みたいに和気あいあいとしていないという意見があるが,
どう思うか?」
「組織を大きくしていこうとして,何本もの柱(プロジェクト)を
作って,それぞれが別々の仕事にかかわっている.
同じことをしていなければ,徐々に意識は離れていくでしょう」
と答えた.
まあ,自分の人生の目標は
「自分のいまいる病院の医局を和気あいあいとする」ことではないので,
仕方ない.
その後,朝食もとらず一人で手術.
昼御飯を30分で食べて,脳ドックの説明.

ICUの患者家族に説明.残りの脳ドックの人に説明.
一息ついたところへ「脳出血か脳梗塞かの診断をしてほしい」
と他院からの救急の電話.

ひどすぎる相談内容.患者さんに起きた事実は
「脳塞栓後のリハビリ中に全身性けいれんがおきた」こと.
ひとこともそのような発言はなかった.

それなら後遺症であろうと,神経内科の医師に頼めた.
結局2時間かかって自分がみて,夜の8時に帰宅.
それでも以前の病院よりは,楽ではある.

途中の吐血の救急依頼を脳外科と循環器科が当直で,それでも
患者が良いのならみますがと説明して,他を当たってもらった.
専門病院は救急病院とは違う.

50才の誕生日をすぎて,思ったことが多い.
60歳になっても夜中の過換気の人の話相手をして,
翌日は手術をするような
生活なのか???

いったい,いつまで20代後半の時にしていたことをし続けるのか?
その後3日は意欲がなえた.

間違いなく,自分が想定していたなりたかった
医師像にはなってしまった.
そのあとの状態である.

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