岡山でのフライフィッシング: 自分の川を捜して・・・(2009年の記事)

医療崩壊の被害が
及んでいない地域に戻ってきて,
段々,昔の趣味を再開させている.

高速道路も,1000円乗り放題になったし.
県北,鳥取へ合計4回行ってみた.

驚いたのは,岡山旭川の上流と鳥取日野川大山の西側と
いうところ,Googleの地図では確かに川である.

しかし, 実物は幅80cmぐらいの枯れた
アシの中を流れる溝であった.

まあ,中国山地はなだらかであり,
山岳渓流はほとんど見たことがない.
以前,自分のテリトリーにしていた
四国の急流河川とは全く違う.

フィールドの雰囲気が全く違う.

その差は,  四国(四国山地中央)  中国(この場合は岡山県北,鳥取)
釣り場の標高 1000m          700m
海からの距離  80km         瀬戸内から100-150km
川の水量   滔々と流れて透明    おだやかで濁りあり傾斜が少ない
渓相     山岳渓流         里の川 
周囲環境    やまあいの野生王国    田畑やビニルハウスの農地
       住人はまれ        人家が多い.   
       空気が澄んでいる.    平地と変わらない

しかし,自分も年とってきたので,
四国の山岳渓流の醍醐味は
もう味わえない気がしてきている.
以前,車で山道を上っていると,
鹿が2頭道を横切って降りてきて,
危うくぶつかるということもあった.
また若いカップルを自分の良くいくところへ案内して,
フライフィッシングを教えてあげたが,
その時は朝3時半まで仕事をして,10時から渓流へ行った.
夕方になり両側の太ももの筋肉が攣った時は,
岩から落ちて死ぬかと思った.
まあ,そんなことも懐かしい思い出であるが,
もう身体がついていかないように思う.
そういう意味で中国地方の河川は今の自分に向いている.

渓流のフライフィッシングも学生の時からなら,
27年も続けていることになる.
その間,留学中はバハマから沖へ行き,ボーンフィッシュも釣った.
ニューヨークにいたときには,キャッツキルにもよく行った.
一投目から40cmのブラウンが釣れた時には,神の導きかと思った.

米国の留学から帰り,仕事では,博士号,専門医4つとったり,
私生活では結婚もして子供もできた.
その間,海のフライ用に?スペイ用のロッドも買い,
スズキも釣った.

単身赴任地では太平洋に面していたので,
アカメを釣ってみようかと準備もしてみた.
新聞に,自分の車を置いていた
駐車場の横の川でアカメの幼魚がいることが
わかった時は驚いた.

なんでもオンリーワンを目指したかったので,
アカメのフライフィッシングを
系統化してみたかったが,
今はその土地も離れたので終わった.

趣味は果てしがない.はやりすたりもある.
今はブラックバスのルアーフィッシングも
10年前と比べたら,半分ぐらい?しか
釣り人口がいないような気がする.
価値観の多様化というか.

その代り,
海のスズキ,メバル,チヌなどのルアーは増えている.
フライフィッシングはどうなっていくのかしらん・・・.

最近ダブルハンドキャステイングが流行なのは,
釣り人が高齢化して渓流の小さなドライフライが見えないから,
本流,河口へと人が移動しているからと本に書いてあった.
たしかに本流でルアーを投げた方が大きなアマゴが釣れる.

そんなこんな,いままでの思いが走馬灯のように駆け巡りながら,
先週末に朝から一人で新しいフィールドを見つけに行った.

2回目のその場所は,中国地方の河川にしては水が澄んでいる.
メイフライのハッチもあり,ライズもある.

なおかつ渓相が穏やかで,
川幅は3mぐらいで川岸はその3倍以上ある.
川通しで上がっていける.
しかし堰堤がところどころあるので,
自然な流れではない.
そういうところで,卒業式のつもりでFFを行った.
6匹アマゴを釣りあげた.
フッキングしなかったり途中でばれたりしたのが数回あった.
これで今年の渓流のFFは終了.

後は,#5ラインで11フィートぐらいのロッドで本流の
シングルスペイが使えるような川での大物ねらい.
近くの河口でのスズキのFF,夏の南の島での海用の小物,
大物用の準備など毎年毎年,延々と続く.

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