試験は何歳になってもあるもの.
毎回,あっさり合格していく人と,
毎回一回は落ちて次回は合格する人などに別れる.
ある本を読んで,この人はすごいと思った記載があった.
「子供が小さい時は部屋に来て遊ぶ,
そして大事な本にも落書きをする.」
それで,勉強ができなかったという理由にする人がいる.
幼児が落書きをしても,本を破っても,
彼らは飽きやすいので,
せいぜい本への落書きも2ページぐらいであり,
読めないまでにぬりつぶされることはない.
破かれてもテープで貼れば読める程度である.
その程度なら「勉強すること」自体には困らない.
その時,相手をしてあげればよい.と達観していた.
その人の試験必勝法の基本の基本は
「過去問を10年間分全部検討する」であった.
模擬試験を受けることよりも,早道であるとのこと.
確かに,本などは,特に「受験用」の本などは何年か経てば更新され,
今の情報自体も古くなる.捨てる時が必ずくる.
子供の落書きの部分も2-3年経てば,
良い思い出ぐらいであろう.
最後には父親などは相手にしてくれなくなる.
専門医の試験も,不適切問題というか
詳しく検討すると正解が出ない問題が,毎年5%はある.
そのような過去問を時間かけて検討しても,正解はない.
誰もが「教科書に載っている」ので正答できる問題が
自分もできることが基本の基本.
次は,過去問と同じ趣旨の問題がでてくれれば,
試験中の時間の節約になる.
自分なりの理論などは,時間の無駄であろう.
いつの時代も達観して勉強して,
次から次へと難関といわれる資格を取る人がいるが,
その人たちはある種の「達人」であると納得がいった.